今日はドイツの作曲家ラルフ・ウール(Ralf Uhl)を、彼の最新情報とともにご紹介します。ウールのサイトはドイツ語が多くバイオグラフィーもなかったので、バイオグラフィーは本人から簡易なものを英語で送って頂きました。
ウールは1977年、ドイツのジークマリンゲン(Sigmaringen:ボーデン湖から約50キロ、ドナウ川に面した小さな町)生まれ。
ウールにとっての初めての楽器はクラリネットでしたが、ピアノもサクソフォーンも演奏できます。
大学に入る資格を得た1997年、彼はプロの軍楽隊「Heeresmusikkorps 10 Ulm」の一員でした。
翌年から、マンハイムで音楽とドイツ文学を学びます。
2004年から2006年まで教員試験に取り組み、2006年から今日までギムナジウム(ヨーロッパの中等教育機関で高校進学準備の過程にあるようなもの)で教師を務めています。
2006年から指揮者としての活動を始め、現在は地元の吹奏楽団のほか3つの吹奏楽団の指揮者を務めています。
若いころから吹奏楽曲の作曲を始めており、2008年に初めて作品が出版されました。出版されたのは「Prelude for you」、出版社はモレーナル・エディション。
2013年には「Bussenwind」という、慈善コンサートのために年に1回選抜された若い才能が集まる吹奏楽団を設立しています。
2016年9月、音楽の博士号の最終過程を終えたとのことです。
ウール氏から届いた、最近のその他の情報をまとめてみました。
・2016年8月にモレナールから最新作「Saphirana」が出版されました。この作品は作曲者自身の指揮、地元の吹奏楽団によって12月に初演されます。
・「The Culture of the Celts」の日本初演(アジア初演)が12月、東京で上智大学吹奏楽研究会(Sophia Concert Band)によって演奏される予定だそうです。(あくまでも予定です)
・2017年の夏頃に来日する予定を立てているそうです。
・現在はブルックナーの交響曲についての出版に関する作業に取り掛かっており、それにより作曲があまり出来ていないとのこと。
ちなみに記事タイトルにもありますが、ウール氏のサイトで金管アンサンブルのための作品「Fanfare for big Brass」の楽譜がフリーダウンロード出来ます。
ぜひ。
そんなウール氏、まだまだ吹奏楽作品が少ないですがしっかりとチェックしておきましょう。
特にThe Culture of the Celtsはオススメです。You Tubeで音源を確認できます。
そのほかの作品はウール氏のサイトのこちらのページからチェックできます。
出版されたばかりの「Saphirana」もかなりいい感じですので、今後も要チェックの作曲家ですね!
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